悲しい思い出34
何に対しても反応が遅くなった母であったが、数日後には何とかコミュニケーションが普通にとれるまでになった。
ただ・・・、薬を間違えて渡されて眠らされる前と比べれば反応が遅いとしか言いようがなかった。
けれど数日後になると母は、全身から激痛が襲うようになった。
もう一度、検査をする毎日となった。
そんなある日、母の検査の中で異常になりつつある部分が発見された。
脳が委縮しだしているというのであった。
すぐさま、私は薬のせいだと思ったが、これは以前から徐々になっているものだと言われた。
「痴呆症」という言葉は聞いたことがあったが、まさか母にあてはまるとは信じられない思いを抱いた。
さらに数日後、激痛に痛み眠れぬ母とのコミュニケーションは殆どとれなくなり、熱にうなされる母を看続ける日々が過ぎていった。
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