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仮名の女3

とにかく、彼女はなんでもお金を使いたがらなかった。
彼女いわく「そんなお金がないので・・・。」ということをいう人だった。


そんな彼女だが、何故か人なつっこく私に近づいてくる。
仮名の女性は、私と行動するときがあると私の友人たちにも近づいた。
彼女独特の人なつっこい言動は、私の友人たちもいつしか認めるようになっていた。


この時の仮名の女性は、よく私のところに事あるごとに電話をしてきた。
「この時間があいているので、お昼を一緒に食べないか」とか「空き時間があるのでどこかへお茶しない?」とかで殆ど彼女の自己都合ばかりであった。


私は断る事もあったが、あまり断ってばかりもと思い、できるだけ付き合うようにはしたが・・・。
彼女との食事があると思っていても、私は少し食べて行った。
というのも、彼女の胃は物凄く小さいそうで、それは小さなときからだそうなので、まともなランチは食べれなかったからだ。
・・・、そう彼女はランチしか言わない人だった。


フリーランスでお金がないという彼女だが、身体が弱いため職種も限られるという。
彼女の今の仕事は、待機時間が意外に多いがそれも労働時間に加算される場合があったり、なかったりだという。
だから、待機時間に困ることがあると彼女はいうが・・・、
しかし、そう私も付き合えないと彼女にいった。


「街では仕事があるし、街にでて遊びたいと思えば契約先のところから交通費がでるから・・・、今の仕事からは離れたくない・・・。」と彼女がいう。
そして、なお彼女は私にいった。
「ねえ、うちの契約先は今、人手が足りないのよ。あなた、やってみない?」
そういう彼女の提言を私は笑顔で断った。
彼女の提案は、この先何度も私にいうのであった。


「惜しいわ。あなたなら簡単にできる仕事だと思ったのに・・・。」
といいながら、彼女は契約先の職場の話をしだした。
話をまとめて言えば、彼女は求人で応募し数年が経ったという。


最初は、数か所ほど契約したが、近頃は1か所にまとめたのだそうだ。
彼女がいうには、契約先の女社長にとても目をかけれれているということだった。
だから、そういった求人のスカウトのようなことも信頼されているからできるのだと私にいった。


「あなたはお嬢様だから仕事を選ぶのよ・・・。気が変わったら私に連絡を頂戴ね。」と彼女は自分の時計を見て、
「まあ、大変!行かなきゃ。」と言って、サッサと店を飛び出そうとした。
私は仕事が終わっているという彼女が何を焦っているのかと尋ねた。


「友人からもらったチケットを売りに行くのよ!」といって彼女は店からでていった。
(また金券ショップ?)と私はあきれた。


それと同時に、あげたチケットを換金されていることを、彼女の友人は知っているのだろうか?
しかも、そんなに頻繁に友人にあげるほどの余裕のある人って、どんな人だろうか?とも私は思った。