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異星人と呼ばれて。

今日はXさんという人に会いました。


Xさんは婚活が遅くなったということで知人に相談されたそうで、その知人から私のところにこられました。
私がXさんの婚活が遅れた原因をお尋ねしたところ、親の介護ということでした。


Xさんは、気さくな性格の方のようでしばらくすると打ち解けたように私に話してくれました。
Xさんの家はご両親とXさんを含めた5人家族だったそうですが、20年前にお父様が亡くなられたのですが、お父様が入院してまもなくのこと、Xさんの兄夫婦が同居をしようとXさんのお母様に話を持ち掛けられたそうです。


Xさんとその弟さんは猛反対されたそうですが、深刻な癌の病に倒れられていたお父様のこともあり、お母様は遂に息子夫婦と同居を決められたそうです。


その当時、なぜXさんと弟さんがお母様とXさんの兄夫婦の同居を反対されたのかとお尋ねしたところ・・・。
お父様には事業でできた借金があり、病に倒れるまで順調に返済されていましたが、癌の病で倒れた時でもまだ借金がだいぶあったそうです。


その返済は主にお母様と次男のXさんの肩にかかっており、返済と介護の両方ということになっていました。
つまり、兄夫婦は返済はXさんとお母様任せだったようです。
Xさんの兄夫婦が同居するにあたり、介護を兄夫婦も負担するということで同居となったそうですが、実際はまったく何もしなかったとXさんはいいます。


お父様と同じ病室だった方々にとお母様が心づけの品を持っていこうとしたときだけ、兄嫁が珍しく行ってくれたといいますが、後にわかったのです、兄嫁が自分が心づけをしていると言いまわったそうで、Xさんのお母様はびっくりされたそうです。


そんなXさんの兄夫婦は、自宅では好き放題の日々だったそうで取引先から頂いたお菓子などは兄嫁がペロリと食べていたので、頂戴した先様にどんなものを頂戴したかもわからず、ごみ箱から急いでのし紙を拾っては、空っぽの箱にあった何かのお礼の電話をするという日々となり、仕事と介護、そして日常生活にも「兄夫婦のおかげでメチャクチャでした。」とXさんは思い出したかのようにため息をつかれました。


そんな兄夫婦だったのですが、やがてもらうものをもらったことで別居されたのだそうですが、その3年後に離婚されたそうです。
そして、新しい兄嫁がきたときにはXさんとお母様と弟さんの3人の暮らしも落ち着き新居に移ろうということになったそうです。


今まで住んでいた家は、兄夫婦の請求もあり手放さなければならずということになり、新たに住宅ローンをくんで再出発をされる意味もあったのかな?と私は思いましたが、
「いえ、母は友人達がいる近くはいろいろ便利な場所でしたので、そこで暮らしてみたかったようです。」と、私にこたえられました。


もうローンをくむにはお母様ではだめなので、家のローンはXさんの名前で借りたそうです。
「まだローンがあるので資産とはいえませんが、将来にローンが返済できますので・・・。」


「兄嫁となった人は決していい人とはいえませんでした。それから・・・。」
Xさんの話によると、まもなく兄夫婦は離婚され、またお兄さんが再婚されたそうだ。


「新居の家で、真新しいお風呂に入るのを母は楽しみにしていたのですが・・・。」
嫁入りしたての女性を伴って、Xさんのお兄さんは新居に移った日にきたそうだ。


「手伝いに行くといわれた母が兄夫婦を呼んでしまったんですよ。」
仕事から帰って、荷造りをほどこうと思ったときに、すでに玄関には食器類が捨ててあったんですよ。。何もかけてないし、汚れていても洗えばおわりの程度のものを・・・。」


帰ってきたXさんにお母様が出前を頼むようにいわれ、兄夫婦も含めて注文をした直後、兄嫁にあたる人がお風呂をいれだしたんだそうです。
私は、お母様のために一番風呂を兄嫁さんがいれるのは普通じゃないかと思ったのですが、
「ええ、母も気の効く嫁がきてくれたと喜んでいました。出前の食事をしながら新居1番風呂を今か今かと待っていたんです。ところが・・・。お風呂ができたチャイムを聞いた途端、兄嫁がお風呂にいったんで湯加減でもみにいったのかとおもったのですが・・・、そのあと、ドボンという音がしたかと思うと兄嫁が1番風呂に入ってしまったんですよ。こんなのおかしいと思いませんか?僕の名義の住宅ローンで購入したのに、僕にも挨拶無しですよ。本当に僕もびっくりしました。」


それからというもの、Xさんの兄夫婦は事あるごとにお母様に「旅行!」「食事!」とせがむようになったそうです。
一方、Xさんはまだある借金とローンでWワークとなってしまい、自分の事もままならなかったといいます。


「兄の離婚と結婚相手をみるだけで、僕は女性に不信感さえわく日々でした。」というXさんに、私は再び尋ねました。
『では、何故結婚したいと思われたのですか?』と。


「ひとことで言えば孤独感でしょうね。母の介護をするようになって5年が来ようとしていますが、先日兄夫婦に少しは母の入院代を負担してくれと頼んだんですよ。まあ、以前と違って子供たちも大きくなったので少しは回してくれないかと・・・、あれほど母にぶらさがってわがままいってきた人達だから、たとえわずかでもと思ったのですが・・・、ダメでした。」


Xさんは続けた。
「今じゃ、兄夫婦は経済的に余裕があるんですが・・・、やはり母が言っていたように【異星人】なんでしょうね。話が合わない。それどころか、もう来ないでくれといわれましたよ。遅ればせながら、こんな年齢になりましたが、僕にも幸せになる権利はあるでしょうか?」とXさんは私に尋ねられた。


Xさんの話の全部を聞くのに、2、3回お会いして、ここまでの話が聞けたのですが、Xさんの婚活をどうしたものかと私は考えるばかりでした。