凍てつく世界
母が亡くなって6年が経つ。
私の周囲の人は、今が介護真っ最中の人が多い。
結婚しても、してなくても、親の介護の人々には、今まであり得なかった葛藤がある。
私の友人のZさんも、その一人だ。
彼女はある時期から仕事を辞めてしまった。
仕事と介護、両方は成り立たないという考えのようだ。
それからしばらくして、彼女との久しぶりの電話。
近頃はこんな仕事があるんだ・・・という話題をすると、彼女が不機嫌になった。
「今の私は、介護するだけだから・・・。今まで一生懸命に頑張ったから、これからは親孝行しないと・・・。」
そういうのだ。
けれど、私は彼女に復帰して欲しいというつもりはなかった。
彼女とて、数年後には仕事を開始するはずだ。
それが今の仕事のような業態でなかっても・・・。
だから、それまでの間の情報のつもりだった。
「ごめん、知らぬ間に頭が固くなっていた」という彼女。
どんな時でも情報の窓は開けておくべきだから・・・という私の気持ちを、少し理解してくれたようだ。
まだ彼女は、彼女らしさを失ってはいない。
自分のことを本当の意味で理解してもらえないと、彼女自身が思う日は、まだまだ続く。
<仲人募集>
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。