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思い出と孤独

ここ2,3日、暖かな日が続いています。


午前中に洗濯ものを干して、買い物のために外出しました。


帰り道で、ご近所の90歳の女性と立ち話です。


お相手は、手押し車を持たれたままです。


去年、ご主人が亡くなってからというもの独り暮らしなのだそうです。


もちろん、子供さんはいらっしゃいますが、皆さんは別々の所帯を持っていらっしゃいまs。



大家族で二所帯以上の家族でもない限り、大抵は独り暮らしをする時期があります。


もちろん、若い時に独立した独り暮らしはそれなりに楽しいと思いますが、私も希望しながらも果たせませんでした。


だから晩年の独り暮らしは、過酷としかいいようがありません。



職場結婚だったという彼女、ご主人の勤務在籍証明書を取りに昔の職場に行くと、息子さんに言ったら反対されたそうです。


確かに、現在の彼女は近所に散歩するにも介助が必要です。


とても電車で1時間以上かかるところに出向くのは、無茶な行為です。


それでも彼女は、以前の職場の建物がなくなって、新しい建物にかわっていても、一度は見てみたいと思っているようでした。



今回は、息子さんのおっしゃる通りに郵送でお願いして、その後でドライブに連れて行って欲しいと、息子さんに頼んだほうがよいと言いました。


今の彼女の体力を考えられないほど、昔を懐かしんでいる彼女。


独り暮らしとはいえ、子供さんがいる人は、まだ孤独ではないのかもしれません。



ご主人が亡くなってから、睡眠障害になっているという彼女。


彼女にとっての孤独の旅は、まだ始まったばかりです。