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怪しい祈祷師

コロナの影響のせいか、占いが流行っているらしい。


占いの番組があるのだから、そうなんだろうなと思う。



確かに、昔の占いとは違って「こうしないとあなたは呪われる・・・」なんて物騒なことはいわないようだ。



ところで、私はもうだいぶ依然となるけれど女祈祷師に出会った。


きっかけは、当時の友人との対話。



友人の彼女はなんでも感が強いらしく、いろんなことで悩んでは祈祷師にお祓いをしてもらうそうだ。


そういえば、私の母も病気をしてから何かが見えるらしく、よく部屋の四隅に塩を置いて欲しいと懇願されたことがあった。



今では、母の部屋にあるベッドも私が使用しているが、何かが見えることはない。


とはいえ、母のベッドだったところにはお札だらけであるのは今も変わらない。


ゲン担ぎというか、それも母がいた足跡というか・・・単にめんどくさいだけかも・・・。



友人とのたわいもない話からだったが、結局彼女はご祈祷してもらいにいったそうだ。



その直後、私は別の友人に誘われて、女祈祷師に会う事になった。



とある遠距離にある地方のお店がほとんどない住宅区・・・。


看板もなにもない一軒の家に着いた。



普通の家・・・。


玄関が開くと、老婆が巫女姿で立っていた。



アニメ「犬夜叉」にでてくるおばあさんの祈祷師・・・?を、もっと痩せさせて、もっと白髪の女性だった。



「こんにちは」といった私たちに老婆はうなずいた。


友人は、『こっちにご祈祷代を置くんだよ』と言ってくれて、そこに置くことにした。



いくらでもご祈祷代はよいということで、私は友人の手前1万円を用意したが・・・。


結局、ご祈祷代はいらないからといってくれたのだけれど、何故か友人は2つのお願いがあるからと私にご祈祷代の一つを持つようにいわれた。



まあ、とにかく祈祷師なんて直接見たことがなかったので友人の言うとおりにした。



三段ほどの台の上には、神社で見かける鏡の小さいサイズが置いてあった。


その一番下の段にご祈祷代を置くというのだ。



私は友人にいわれるままにしたけれど、本当は友人が2つのご祈祷代を自分で置くのではなにのか?とも思った。



ご祈祷代を台に置いた私たちは別の部屋に通された。


いわゆる茶の間だ。



お茶をだしてはくれたが、祈祷師は私を見るなりなめるように見た。


そして、おもむろにタバコを取り出して私たちの前で吸いだしたのだ。



ここは、彼女の家だが・・・なんだ、これは?と私は思った。


「初めまして、私ははじめて祈祷師さんという方にお会いしたんですけれど・・・。」とにこやかに笑いながら彼女に話しかけた。



『ああ・・・、私はね、今までいろんな修行を積んできたんだ!だからね、神も仏の世界も修行を積んで精通しているのさ。


あんた、ちょっと肥りすぎじゃないかい⁈


こいつにも、そう言っているんだが一つも治らないよ!!


類は友を呼ぶというけれど、本当だね。


あんたたち、ちょっとはやせたらどうなんだい⁈』



「初めまして」でも「こんにちは」でもない。


修行を積んだ者が、タバコがやめられずスッパスッパ、人前で吸うのか?


およそお客を迎える態度ではない。



何よりも、驚いたのが友人だった。


そんな腹立たしいことを言われているのに、何の抵抗も反論もしない。



自分がけなされていることに我慢をしていたが、友人を罵倒する自称女祈祷師にもの凄く腹が立った私は、その家を飛び出した。


方向音痴のわたしだけれど、 なんとかして帰ろうと思った。



少したってから「待って!」という友人の声を私は無視した。


あんなひどいことを言われて黙っているなんて、しんじられないという気持ちだった。



角を曲がる頃、友人に向かって女祈祷師がなにかをいって「えい!」という言葉だけが聞こえた。


角を曲がれてよかった、変な呪文でもされてはヤバイはと思った。



私は追いかけてきた友人に告げた。


「こんなバカなことでお金を使っていたの?それでいつも金欠?バカじゃない?


あんな人の言うことを鵜呑みにする人間とは付き合えないよ!」と言った。



私は友人にいった。


・タバコがやめられない。


・自分が鶏ガラのような体型だからといって、人を馬鹿にする人は信じられない。


・神様や仏様に真剣にお仕えしている人に、あんな人を見せたら失礼の極みだ!


・第一、なんであんなことまでいわれて黙っているのか?



と・・・、数か月後、「あそこに行くのやめたから・・・。」と友人が私に言いに来た。


そんなにすぐにやめられないだろうと思ったが、友人の兄弟たちが「今ならまだ間に合うから戻ってきなさい。」という電話を聞かせてもらって、


本当に切れたんだと思った。



少し意外だった。


家族で信心しているなら辞めずらかっただろうに・・・。



なんか、複雑な気分になった。