僕は泣かない⁈
「・・・、それで、僕は諦めなければならないと感じました。
今まで相談にのって頂いたのに・・・、このような結果となってしまい、すみませんでした。
しばらくしたら、また相談をよろしくお願いします。」
彼の声はやり切ったけれど・・・、という感じだった。
人生とは切ないものだ。
どんなタイミングでプロポーズをしよう・・・とか、断られたら・・・どうしようとか、そもそも今回のことで彼女から顔も見たくないといって拒絶されたら最悪だとか、この数日間というものは彼なりのXデーで悩み過ぎるほど悩んでいた。
振り絞れるだけの勇気を振り絞って臨んだであろう、彼のプロポーズはハッピエンドになることはなかった。
『あら、今回は残念だったわね。また頑張って婚活しましょう。次回は、今回のことを学習してつなげましょう!君はよく頑張ったよ、しばらく休んでいいよ♪』なんてことを彼は私の口から聞きたかったように私は感じた・・・けれど・・・。
「ふーん、そうだんだ・・・うん、うん、それで・・・、彼女はどういったの?
そうか、そーなんだ!そこまでは満点だったね。
で、その後は・・・、というか、それで頑張ったというのかい?
なんで諦めますって、そのタイミングで思うのかな?
どう考えても、君の努力が足りないんじゃない?
今日は疲れたから眠りたい?
何をふざけたことを言っているの⁈
どんなに君が疲れていようが、関係ないね‼
私が男で、今の君の立場なら、これとこれだけは最低するように心掛けるのが普通だと私は考えるけれどね。
やろうともしないで、あきらめる?涙が枯れた?
そんなことを言っている暇があったら、ちゃんと考えなさい。
それができるまで、寝るな!」
彼とは数年間の付き合いとなるが、ここで初めて彼は、私が鬼仲人と実感したのかもしれない。
私は彼を慰めるという手段をしなかったのは、それをすれば休んで寝たいという彼の睡眠がかえって達成できないと思ったからだ。
今日一日頑張ってプロポーズして敗れたとしても、まだやるべき手段はあると私は思った。
本人には気づかない点だろうと思うが、それを指摘してやるべきだし、宿題を提示することで彼の睡眠時間を遅くさせて、心底疲れさせるのが目的だ。
人間は眠りが大事。
その夜に失敗した場面がよみがえるような反省会を本人にさせてはいけない。
「鬼」といわれてもいい、1回のパンチを受けたからといって試合をなげるな!
本心を言えば「やさしい仲人♪」を目指したいところだが、私のキャラは鬼が近いようだ。
本来は、頭のよい彼。
さあ、私のアドバイスに対してどう動く?
彼のお手並みを拝見といきますか・・・。
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