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悲しい思い出18

ある日のこと、ドカドカっという廊下を走る音が響いた。


まだ旧病棟だった廊下は若いルンルン先生の走る音が響いてしまっていた。
こんなところを死神先生に見られたら、ルンルン先生が怒られていたに違いなかったが・・・。


息をはずませて母の病室になだれ込むように入ってきたルンルン先生を見た母は、思わず頭から布団をかぶってしまった。


聞けば、前回私がいないときに病室に同じような勢いできたルンルン先生に、いきなりインスリン注射を打たれた恐怖が母をそのような行動にさせていたようだった。
今度は、何をされるのかと母は子供のように怖がってしまっていた。


「いったい、何をしたんですか⁈」とルンルン先生が私達親子にむかって言った。


『なに?何がなんなのですか⁈』私はルンルン先生の質問がわからず、しばらく私とルンルン先生は会話が成立できない状態だった。


私は立ち尽くすルンルン先生に、今まで私が座っていた椅子をすすめた。
そして、私は母のベッドの端に座り込んだのだった。


「こんな・・・、こんな数値は初めてです!!信じられない・・・いったいなにをしたら。こんな事になるのですか⁈」
少し落ち着きを取り戻したルンルン先生が私達に質問した。