すれ違いの街2
どうしたらいいですか?」彼女は先ほどからそんな言葉を繰り返しながら、ようやくペンを持った。
他所での結婚相談所で大金を投じたという彼女、お見合いの会員期間が過ぎる前から他所のところから再勧誘をされていたという。
「お見合いの相手はおじさんばかりで、自分の年齢に近い人とはお見合いが組めないから・・・。」
そう私に彼女は語りかけてきた。
話が一段落ついた頃、再び彼女は私に言った。
「もし可能ならついてきてもらえませんか?」
不安がる彼女は、今日は他所のところのお見合いだという。
立ち合いをするという他所のスタッフを断ったという。
まだ入会はしていない彼女だが、とりあえず付き添うことにした。
本当に感じのよい普通の男性が現れた。
しかし・・・、彼の話にはつじつまが合わない・・・、もう一度彼女に問うと、実は他所のところではなく他のところで知り合ったという。
それなら、お見合い?デートだった?
不思議な時間は続く・・・。
正式なお見合いなら私はすぐに引き下がるのが本来だけど・・・。
普通の男性かもしれないが、彼女との縁はないように思えた。
このさみしがり屋同士の男女でも、お互いに安らぎを感じていないのは、初対面の私でもわかってしまった。
私が彼に質問しているうちに彼女も気づいたという・・・、ちゃんと向き合える男性を一緒に探そう!
彼女とは、そう言って私は別れた。
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