指輪の価値
成婚者がでても、それで終わりということはない。
登録を消すまでが私の大事な仕事となる。
いつも思うけれど、成婚すればとりあえず結婚相談所とは縁がなくなる。
それは、友人として付き合っていた人でさえも例外でなない。
これから先は、私の知らない人生を歩んでいかれる。
その一部の時間に私がかかわったという過去形の言葉が残る。
指輪に愛を込めるというが、人によって価値観が違う。
それでも愛を込めるものの代表は、指輪なのか・・・。
女性会員の指に、真新しい指輪がひかるたびに、私の仕事は終わり、そして始まる。
どこまで、いつまで、私は人を追いかけていくのだろうか・・・。
人生のゴールはいつだって、終わりの方角を差し出してきた。
短大の友人たちは、「大阪の梅田は知らないだろうから、頑張って覚えないとね。」と言ってくれる。
本当に、何も知らずに仕事で頑張ってきた日々がある。
自分でした覚えのない借金に苦しんだこともある。
よく、あれほど頑張れたものだと思う。
幸せな家庭は知らないけれど、幸せな家庭が欲しい人をゴールまで案内することはできる。
心の中でつぶやく・・・「大阪の梅田に限らず、どこだって知りたいと思えば、今はどこだって行ける。梅田に限れば、あなたたちよりも多くやってきているよ。」
今さら何かを言って反論する気はない。
少なくとも私は、この時代に生きたことを誰かに認めてほしいのかもしれない。
風と共に消える、その日まで。
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