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忖度と無情の女

ある日の午後。


【私!どうしても結婚したいんです!】
という女性がいるのだけれど、どうしたらいいのだろうと、私は友人から相談をうけた。


「だったら、簡単なことじゃないの?その女性の近くの結婚相談所に行ってもらえばいいんじゃない?」
私は友人にそう応えていた。


本来なら、「私が担当してもいいよ」というべきところなのかもしれないけれど、まだ本人がどんな人かもしれないので、私はありふれた回答をすることに・・・。


『まあ、悪い人ではないんだけれど・・・、ちょっと変わっているから・・・。」と友人はいった。


どれだけ変わっているかはしれないけれど、友人からそのことを聞く前から、何故かわからないけれど親身に話をその女性と会って聞こうとは私は思えなかった。


それから数か月が経った、梅田でグループで食事をした際に友人が”以前に話していた女性”として、結婚したいという女性を連れてきた。
すでに食事会は終わっていた私たちの前で、友人は彼女を紹介した。


『どうしても、今日はご挨拶がしたいというものだから・・・。』と友人が申し訳なさそうにいった。


すぐに解散する寸前だったけれど、まあ友人とその女性とで女子会になってもいいだろうか?と友人に尋ねると。


『いきなりきた彼女だから仕方ないんじゃない?」といってくれた。


しかし、最後まで残っていたA男さんが『それだったら、この辺りならいいところを知っていますよ。どうせ明日は休みなんだから、ちょっとみんなで行きませんか?』といってくれた。


彼がいうお店は少し距離はあったが、散歩程度の距離だった。
お酒を飲まない友人と私は、まったく無縁といっていいカウンターバーだった。


気のよさそうなマスターのいる店は、彼が常連客なのか、とても私たちをもてなしてくれた。


それから帰ろうとした私たちをA男さんが呼び止めて、今度は夕食の時間になったから一緒に行きましょう。ということに・・・。


何気ないお店だけれど、なんだか私にはわからなかった。


健康食に気をつけている人たちなら、とてもよいお店なのだろうけれど・・・。


メニューをみた私と友人は、単価の高さにお互いの顔をみた。


なにから頼めばいいのかを迷っている私たちにA男さんは、『じゃ、注文は僕に任せてくださいね。』といわれた。


そして友人が連れてきた女性はといえば、まるでなにごともないかのような態度で注文している彼が当たり前というばかりの態度だった。


食事が終わりデザートとなった頃、私と友人は各々の財布を取りだした。
すると、A男さんが『もう、お勘定は終わっています。今日は僕のおごりですから・・・。」


それを聞いた私と友人はさすがに慌てた。
「だって、A男さん一人で女性の食事代3人分なんて、あんまりです。第一、A男さんに負担をかけようなんて思って一緒にいたんじゃないです。」と私たちはいった。


その間、あの女性は無言だった。


駅に帰る道、突然に友人が連れてきた女性がA男さんにいった。
「すみませんが、私、ちょっとある券を売るのに困っているんです。すみませんが、買ってもらえますか?」と言い出したのだ。
しかも、今はチケットがないから直接会場にきてもらったら入場できるようにするということだった。


そんなことは、私は聞いたことがない前代未聞の話だった。
当然、A男さんは断ると思ったが、「いいですよ。」とあっさり女性にお金を渡してしまった。


確かに実在するイベントか知らないが、チケットもないままとは・・・。


友人は私に、『当日は、私も参加しているイベントなのでA男さんをまもることにするね。」といってくれた。


そんな会話をしている間にA男さんがキョロキョロと辺りを見渡していた。


どうしたのかと私がA男さんに問うと「皆さんの手土産を買おうかと・・・」


もうそんな気を遣わないで、私が困るというのが精いっぱいだった。


後日、友人がいうには、やはり彼女はA男さんがイベントにきても挨拶もしなかったそうだ。


友人がすべてA男さんの入場の手配をしてくれたそうだ。


「チケットを売りたいばかりに、婚活を利用するとは・・・」友人は情けなそうに私に愚痴をいった。